先日、MacBook Proを修理に出しました。
キーボードが色々不具合を起こしてしまったのですが、ちょっとこれは仕事どころじゃない、というところまできてしまったので近くのApple Storeに駆け込むことに。
修理に出してから2日後に無事帰ってきました。早い。
まあそれはともかく、通常MacBookのキーボードを修理しようとなるとキーボードを丸々交換しないといけないようで修理代がめちゃくちゃ高いんですよね。
僕の場合は5万円超くらいだと言われました。
幸いにも僕が現在使っているMacBook Proの2016年モデルはちょうど無料のキーボード修理プログラムが実施されていたのでお金はかからなかったのですが、「そんなにかかるならこの際買い換えてしまうか」とも思っていました。
今の機種を使い始めて約2年半が経ちますが、PCすら消耗品になりつつある現代においてはまあ頃合いといえば頃合いでしたし。
とはいえ結局は無料、かつ迅速に対応していただいたのでもうしばらくは今の機種を使い続けることにしたのですが、AppleのHPなどを見ていて今更ながら一つ思ったことがあります。
「USキーボードってめちゃくちゃかっこいいな」と。
知っている人からすれば常識もいいところですが、案外知らない人も少なくないでしょう。
というより知らない人の方が多いと思います。
なので今回はUSキーボードの良いところをまとめていこうと思います。
MacBookに限った話でもないので、PCの買い替えを検討している人なんかは覗いていってください。
USキーボードとは…
そもそもUSキーボードとは何なのでしょう?
キーボードは国によって各キーの表示や配置が異なるのですが、そのアメリカ版がUSキーボード。
ちなみに日本で一般的に使用されているのはJISキーボードと呼ばれますが、始めに言っておくと日本人でもUSキーボードは問題なく使用できます。
というより僕はむしろUSキーボードの方があらゆる面において優れていると思うので、二つの違いを解説していきます。
「US」と「JIS」の違い
デザイン

USキーボードとJISキーボードの最も異なる点はやはりデザイン。
実際に見比べていきたいと思いますが、まずこちらがJISキーボード。
多くの人が見慣れているのはこちらだと思います。
ちなみに画像はMacBook Pro(2018)の13インチ・Touch Bar搭載モデルです。

対してこちらがUSキーボード。
一つのキーの中に文字や記号がごちゃごちゃ詰まっているJISキーボードと比べて圧倒的にシンプル。かっこいい。
細かい云々はひとまず置いておいて、このスタイリッシュさこそUSキーボード最大の魅力だと言っても過言ではないでしょう。
キーのレイアウト・数
また二つのキーボードをよくよく見比べてみると、キーのレイアウトや数そのものがかなり違うことがわかります。


JISキーボードではかな入力に対応するためキーの数が多く、その分それぞれのキーが小さくなってしまっています。
対してUSキーボードはローマ字入力用の必要最低限のキー数で済むので、それに伴いいくつかのキーがJISキーボードよりサイズアップ。
特に使用頻度の高いスペースキーやdeleteキーがありがたいですね。

また一見returnキー(エンターキー)はJISキーボードの方が大きく便利そうに思えますが、実はUSキーボードの方が横長になっているためホームポジションからの距離が短くなっています。
縦長であることも無駄とは言いませんが、手首の動きが小さくなる分横長の方が使いやすいでしょう。
あとはいくつかの記号のポジションが全く異なりますが、個人的にありがたいのは例えばかぎかっこ(「」←これ)。
JISキーボードだと斜めの位置にあるのに対し、USキーボードは横並びになっているのでカタタッと非常に押しやすい。
このように合理的なレイアウトになっていることでより効率良くタイピングできることもUSキーボードのメリットです。
ホームポジションのバランス


画像のようにキーボードの真ん中に線を一本引いてみると、JISキーボードの方が明らかにホームポジションのバランスが偏っていることがわかります。
USキーボードも正確に中心を捉えているわけではありませんが、JISキーボードはさらにキー半個分ずれていますね。
正直些細な違いではありますが、僕のように長時間タイピングをする人にとっては大きなずれになってくるでしょう。
レイアウトと合わせて、ここもUSキーボードの方が効率良くタイピングできる要因の一つです。
JISキーボードのメリットって?
さて、それでは反対にJISキーボードがUSキーボードに優っている点はどこなのか。
というよりそもそもあるのか。
正直に言います、僕には思い当たりません。
とりあえずJISキーボードの最大の特徴といえばかな入力ができる点だと思いますが、そもそも未だにかな入力している人なんてほぼいないでしょう。
もしこの記事を読んでくれている方の中にいたらごめんなさい。
ともかく同じローマ字入力であれば、説明した通りUSキーボードの方が合理的であるのは明らか。
僕も今使っているMacBook Proを購入するまではずっとJISキーボードを使っていましたが、抵抗を覚えるどころかむしろ快適だと感じたくらいです。
英語/日本語の入力切替は?
ところでUSキーボードには英数キーとかなキーが存在しないため、使ったことがない人はどうやって切り替えるのかわからないと思います。
これにはいくつか解決策があるのですが、僕の場合はcaps lockキーで切り替えるように設定しています。

この場合、caps lockキーがOFFの状態だと英語、ONになっていると日本語入力になります。
MacBookの場合はランプの点灯によりどちらの入力になっているのか一目でわかるので、むしろ左右に分かれている英数キー・かなキーより便利ですよね。
ちなみに逆にも設定できます。
真っ黒のキーボードステッカーがあるらしいが…

少し話は逸れますが、JISキーボードを使っている人の中にはそのごちゃごちゃした見た目を隠すためにこのような真っ黒のステッカーを使っている人もいるそうです。
うん、確かにすっきりしていますが…、絶対に使いにくいですよね、これ(笑)
アルファベットや数字ならまだ問題ないと思いますが、使用頻度が低い記号キーは絶対に戸惑うでしょう…。
僕は一応小学生の頃からブラインドタッチができて、今も毎日何時間もPCと向き合っていますが、さすがにこれに慣れるには多少なりとも時間がかかると思います。
この真っ黒の見た目が気に入って貼っているのであれば別に構いません。
USキーボードに使用している人もいるようですし。
しかしJISキーボードの見た目をどうにかしたいというのであれば、こんな使いにくそうなステッカーよりそもそもUSキーボードを選べばいいと思います。
結局はかっこいいでしょって話

USキーボードとJISキーボードについて解説してきましたが、僕がUSキーボードを選ぶ理由は結局見た目がかっこいいから。
確かにUSキーボードは合理的なレイアウトで効率良くタイピングできます。
ただここまで解説してきてこう言ってはなんですが、所詮些細な差ですし、鉛筆とシャーペンほども違いません。
しかし、だからこそ今までJISキーボードを使ってきた人も特に問題なくUSキーボードにシフトできるでしょう。
だったらかっこいいUSキーボードを選べばいいのではないか、と思うのですが、それでも使っている人を見かけることが少ないのはきっとその存在を知らないからですよね。
Apple StoreでMacBookを購入する際、「USキーボードにしてください」と言えばそうしてくれます。
僕が購入した時は在庫もあったのでその場で受け取ることができました。
オンラインストアでも購入画面で選択できるので、これから新しいPCを買おうと思っている人はぜひ検討してみてください。
それでは今回はこの辺りで。