シェアハウスを始めて半年。良かったこと・悪かったこと

世間一般的にシェアハウスとはどのようなイメージを持たれているのでしょうか。

ワイワイしていて楽しい、おしゃれ、男女の出会いがある、ストレスが溜まりそう、などなど…。

とりあえずテラスハウスのようなイメージを持っている人が多いと思います。

それを良いと捉えるか悪いと捉えるかは人によって違いますが、少なくとも現代においては一種のライフスタイルとして完全に認識されていますよね。

しかし他人と同じ家で共同生活をするということはやはり複雑なもので、僕自身、シェアハウスを始めるまで抱いていたイメージと現実との間には小さくないギャップを感じています。

実際に暮らしてみてわかった点も数多くありましたし、今回はシェアハウスについて思うことを僕なりにまとめてみました。




シェアハウスを始めてから半年が経ちました

僕が大学を卒業したのは今年、2018年の3月。

それと同時にシェアハウスを始めました。

その訳はいくつかありますが、個人事業で人間関係が希薄になるということが一番の理由です。

そして2018年10月現在。

シェアハウスを始めてからなんだかんだ半年以上が経過したことになります。

僕の仕事はパソコン一台あればどこでもできるので、それまで住んでいたマンションに居座り続けても、地元に帰っても、特に問題はありませんでした。

しかし今更ど田舎の地元で暮らすなんて退屈極まりない、かといって仕事仲間がいるわけでもなく、一人暮らしだと孤独に耐えられないと思ったので、卒業と同時にシェアハウスを始めることに。

それから半年が経った今、シェアハウスを始めて良かったこと・悪かったことを正直に綴っていきます。

良かったこと

まずはシェアハウスを始めて良かったと思うところから。

人の温もりを感じる

僕自身にとってのシェアハウスの最大の魅力、それはやはり人の温もりを感じるという点に他なりません。

外出する時に「いってらっしゃい」、帰宅した時には「ただいま」と声をかけてくれる人がいることは本当にありがたいですね。

僕は高校2年の時に実家を出て姉と二人暮らしをしていたのですが、当時姉はほとんど家におらず、大学からは名古屋で一人暮らしをしてきたので、このような生活は実に7年ぶりのことです。

夜、外出先から戻って家の前まで来た時、窓からリビングの明かりがついているところが見えると、暖かい気持ちになると共に安心感に包まれます。

また僕が住んでいるシェアハウスでは各々が自由に食事をとるのですが、夕食の時なんかは大抵誰かがリビングにいますし、人と楽しく会話しながら食べるご飯はやっぱり美味しいです。

それに僕はつい最近まで副業でバーテンダーをしていたので、今でもよく自作カクテルの実験台になってもらっています(笑)

すぐ近くの居酒屋にもよく一緒に行きますね。

僕は同僚がいない分、仕事帰りに誰かと飲みに行くことには強い憧れがありますが、これはこれで良いものです。

知らなかった体験ができる

わざわざ言うまでもありませんが、シェアハウスをするということは他人と生活を共にするということです。

普通に仲良くなる友人は自然と似通った趣味・性格になることが多いと思いますが、シェアハウスでどんな人と一緒に暮らすのかは完全に未知。

そのためそれまで全く知らなかった世界に引き込んでくれる機会も多々あります。

プライベートに関しても仕事に関しても言えることですし、もう出ていってしまったのですが、少し前までは僕と同じアフィリエイターの人もいました。

以前まで僕はある人が主催するコンサルのコミュニティに属していたのですが、今年の7月でそれも終了。

それ以降、身近に同業者がほぼいなかった僕には心強い存在でしたし、今でもたまに会います。

異文化交流ができる

次も似たようなことになりますが、僕が住んでいるシェアハウスの約半分は外国人。

そのため異文化交流ができる貴重な場になっていますし、何より良い英語の練習になります。

僕は2年前にカナダに留学していたのですが、帰国してからは自分の英語がみるみるうちに鈍っていくのがわかりました。

日常生活で英語を使う機会がほとんどないとはいえ、せっかく学んだものを腐らせてしまうのはもったいないですし、何より英語を話せて良かったと感じさせてくれます。

あとは日本文化に触れる外国人の反応を見るのも面白いです。

留学中はもっぱら自分が学ぶ側だったわけですが、その逆も結構楽しめるものですね。




プライベートはちゃんとある

シェアハウスといえばみんなでワイワイしているイメージがあると思いますが、うちは結構静かな方だと思います。

それに各々ちゃんと個室が用意されているので、プライベートはちゃんとあります。

シェアハウスをしておきながら言うのもなんですが、僕は結構神経質なので、個室がないとまずやっていけません。

一人でいたい時は個室でゆっくりできますし、リビングでは人とゆっくり話ができるというところはシェアハウスのありがたいところです。

生活費を抑えられる

安さ目的にシェアハウスを始めたわけではありませんが、それでも通常の一人暮らしに比べれば結構生活費は抑えられています。

物件により異なりますが、うちの場合は共益費に電気代・水道代・光熱費・インターネット代、それとある程度の消耗品代が全て含まれているので、一人暮らしをしていた頃に比べればおよそ月2万円くらいは浮いていると思います。

しかもその格安料金で、共同とはいえ広いリビングやキッチン、主要な家電製品なんかも備え付けられているので、コスパ面でいえばこの上ないでしょう。

ただ安さ目的でシェアハウスをすることは絶対におすすめしません。

大して仲良くする気がない人に入られると他の住人は迷惑ですし、自分もストレスが溜まってしまうと思います。

出会いと別れがある

そして最後にシェアハウスを始めて良かったと思える点は、出会い、そして別れが絶え間なくあるということです。

出会いがたくさんあることがメリットだということはわかってもらえると思います。

ただ不謹慎に捉えられるかもしれませんが、僕は結構別れも楽しむタイプ。

確かにもう会えなくなってしまうのは寂しいですが、それまでの思い出に浸り、互いの今後の健闘を称え合うことは改めて人生のスタートを切るきっかけになります。

人や物に対して、失くなって初めてその大切さに気づくということはよく言われることですよね。

一般的にはそれはネガティブな意味合いで用いられますが、僕は何も悪い影響だけではないと思います。

別れを惜しむ中で大切な人や物の存在を再確認し、そして時折後悔するということは、今後の人生をより洗練されたものにしてくれる気がします。




悪かったこと

シェアハウスを始めて良かったと思うところはおおよそ上記の通り。

次は逆に悪かったと思うところをまとめていきます。

価値観が違う

色んな人と一緒に暮らすということは当然価値観が違う住人もいるわけで、そうなると少なからずストレスを感じます。

騒がしくする人もいれば散らかす人もいる、特に外国人がそうですね(笑)

日本人は慎ましく綺麗好きだということは海外でも感じましたが、一緒に住んでいるとより強烈に実感します。

もちろん外国人でも思いやりを持って生活をする人もいますし、逆に日本人でもガサツな人は特別珍しくありません。

ただ傾向的に外国人は短期で入居する人が多いので、家に対する愛着がそもそも浅く、それ故あまり気を使おうとしないのだとも思います。

仕方なくこちらから注意する時も少なくありません。

やはり同じ家で暮らすからには最低限お互いを思いやる必要がありますが、少なからずそこに個人差は生まれますし、もちろん僕が迷惑をかけてしまうこともあります。

特別おしゃれではない

冒頭でも少し触れましたが、シェアハウスといえばテラスハウスを連想する人が多いですよね。

おしゃれな趣味を持った、おしゃれな男女が、おしゃれな生活を送る…。

実際シェアハウスをしていると話すと「おしゃれだね」というようなことをよく言われるのですが、実は案外普通…。

むしろちょっとダサいくらいです(笑)

家の中では部屋着・寝間着の人がほとんどですし、外国人の中には常時小学生のような半袖・半ズボン姿でうろつく人もいます。

もちろん自宅でどんな格好をしていようが文句はありませんが。

また時には恋愛沙汰に発展することもあり、気まずくも胸躍る展開が待ち受けているというようなイメージを持っている人は多いと思いますが、現実はそんなに甘酸っぱいものではありません。

他のシェアハウスだと実際に付き合い出した男女がいたという話を聞いたことがありますが、少なくとも僕が住んでいるシェアハウスでは今のところそのような気配は皆無ですね。

年齢は20代中心とはいえ、国籍や趣味・性格もバラバラですし、何より同じシェアハウス内で付き合い出すなんて、他の住人にとってはたまったもんじゃありません(笑)

例えば「20代の日本人限定」という条件付きで収容人数も数人程度という小規模なシェアハウスならそのようなことも起こりうると思います。

ただうちは外国人も大歓迎で規模もそこそこ大きいので、恋愛に発展するほどドラマチックな出来事はなかなかないでしょう。

人生を分かち合う

シェアハウスを始めて僕が感じたことは以上です。

あくまで僕が住んでいるシェアハウスにおける僕個人の感想でしたが、結果的にはシェアハウスを始めて満足しています。

やはり職場も同僚も持たない僕にとって、常に人肌を感じられるのは非常にありがたいですからね。

ただ唯一の不満が価値観の違い。

シェアハウスをするからには他の住人にできる限り迷惑をかけないよう心がけることが最低限のマナーだと思うのですが、実際はできていない人もいるわけで、そこに少なからずストレスは感じます。

とはいえ今の僕が一人暮らしをすると孤独で精神的にもっと負担がかかると思いますし、「特別おしゃれではない」ということもデメリットとして挙げましたが、もともとそこは求めていないので不満と言えるほどのことでもないです。

ちなみに今のところいつまでシェアハウスを続けるかは決めていません。

今の仕事環境に変化があればもしかするとまた一人暮らしをする、あるいは別のシェアハウスに引っ越すなんてこともあるかもしれませんが、当分はその予定もないので、しばらくは今の生活を楽しむつもりです。

またもしこの記事を読んでくれている人の中にシェアハウスを考えている人がいれば、一度くらいは体験してみてもいいのではないか、と思います。

家というものは身体的にも精神的にも安らぎを求める場所。

そんな家を共有するということはただ単に住居を共にするというだけに収まらず、人生の一時を共にするということに他なりません。

様々な出会いをし、様々な人生を共にし、様々な別れをする。

もし実際にシェアハウスをしてみて向いていないと思っても、あとあとになって「当時は辛かったけど、やってみて良かった」と思える時が来るのではないでしょうか。