「朝、身支度をしている時」
「昼、仕事をしている時」
「夜、一日の終わりにリラックスしている時」
僕は基本的に無音の状態だと落ち着かないので、一人の時はほぼ常に音楽を聴いています。
多い日だと1日に10時間くらいは音楽を聴いていると思いますが、それだけにイヤホンには妥協したくありません。
そこでおよそ半年前、散々迷った末に購入したのが、有名音響メーカーであるBoseから販売されている完全ワイヤレスイヤホン「SoundSport Free wireless headphones」。
今では生活に欠かすことができない、非常に重要なアイテムになっているのですが、今回はそんなBoseの完全ワイヤレスイヤホンについて語っていきます。
もうコードを絡める時代ではない
正確な日付は忘れてしまいましたが、僕がワイヤレス製品を手にしたのは2年程前に購入したBeats Solo2 Wirelessが初。
それまではコード有りのヘッドホンを使用していたのですが、Beatsを購入した当時、ワイヤレスの快適さに感動したことをよく覚えています。
そして2016年末、AppleからAirPodsが発売され、世の主流は完全にワイヤレス製品にシフトし出しました。
その後、ヘッドホンより身軽なイヤホンを求め、2017年5月頃にBeats Xを購入。
ワイヤレスイヤホンに分類されるものの“完全”ではなく、左右のイヤホンをつなぐコードで首からネックレスのようにぶら下げられるタイプの製品です。
個人的には使い勝手も良く満足していたのですが、AirPodsの登場後、様々なメーカーが完全ワイヤレスイヤホンを発表していくにつれて、一応ワイヤレスではあるものの、Beats Xをぶら下げていることが恥ずかしくなってきました。
そしBeats X購入から約1年後、やっと「完全ワイヤレスイヤホンに買い換えよう」と決意したのです。
Bose SoundSport Free wireless headphones

2018年4月、色々なメーカーの製品を比較し、迷った末にBose初の完全ワイヤレスイヤホンである「SoundSport Free wireless headphones」を購入。
約半年間使用し、結果的には大満足しているので、今更ながらレビューしていきます。
ナチュラルな重低音が抜群で好み

Boseを購入する決め手となり、同時に最も満足している点はやはりその“音質”です。
購入する前に近くのビックカメラを訪れて実際にいくつかの製品を聴き比べてみたのですが、個人的にはBoseがダントツで好みの音を出していました。
僕はベースをやっているということもあり、ベースやバスドラなどの重低音がブーストされた、いわゆるドンシャリサウンドが大好きなのですが、その時試聴した完全ワイヤレスイヤホンのほとんどはフラット気味。
しかしそんな中、Boseだけが僕の理想に近い音を提供してくれました。
また好感を持てたのが、ただ重低音が強調されているだけの安っぽい音ではなく、あくまでナチュラルさを残しているという点です。
他の完全ワイヤレスイヤホンでもイコライザーをいじればある程度低音を強調させることはできますが、それではきらびやかな高・中音域を殺しかねません。
それとは根本的に違い、オリジナルで重低音とナチュラルさを両立しているところがBose最大の個性であり、魅力であると思います。
無骨で男心をくすぐるデザイン

音質とはまた別にこれもBoseの特徴だと言えるのがそのデザイン。
他のメーカーの製品に比べて一回り大きい外見をしています。
なので実際に自分で装着してみるまで、実はこの大きさには抵抗がありました。
耳からポコッと飛び出て、悪目立ちするのではないか、と。
しかしビックカメラで試聴させてもらい、その場に設置されていた鏡を覗き込んだ際、その不安は払拭されました。
「あれ、案外違和感がない?…いやむしろ男らしくてかっこよくない?」と思ったんです。
他カラーのブルーやオレンジは正直ビビットすぎて好みではないのですが、僕が選んだブラックは程よい無骨さと、若干茶色みがかったシックな雰囲気で、今ではかなり気に入っています。
スポーツでも問題なく使えるホールド力

初めての完全ワイヤレスイヤホンを購入する際に恐らくほとんどの人が抱く疑問が「完全ワイヤレスって落ちないの?動き回っても大丈夫?」ということだと思います。
もちろん僕もそのことを危惧していたのですが、実際は全く問題ありませんでした。
Boseで音楽を聴きながらランニングしたりもするのですが、今のところは落ちるどころかズレもしません。
名前に“Sport”と入っているだけのことはありますし、防滴仕様で雨の日の使用や汗を掻くシチュエーションでも問題ありません。
他社製品に関しては、さすがにビックカメラ店内で走り回るわけにもいかなかったのでわからないですし、Boseがたまたま僕の耳にちょうど良かっただけなのかもしれないのですが、フック型のイヤーチップが抜群のホールド力。
サイズも大・中・小と3種類付属するので、恐らく大半の人は問題なく使用できると思います。
バッテリー持ちは十分

そして肝心のバッテリーですが、個人的には十分長持ちすると感じています。
公式の情報ではイヤホン本体だけでも5時間再生可能で、ケースに入れればさらに2回分充電可能。
充電スピードは15分で45分間再生できるとのことですが、他社製品と比較してもなかなかのスペックですね。
僕が主にイヤホンで音楽を聴くシーンはもっぱら仕事中で、基本的にはずっとイヤホンをつけながら作業をしています。
とはいえ気分転換のため時々外しているのですが、その間ケースに入れておけば十分充電可能。
たまにケース本体を充電し忘れてしまうことを除けば、バッテリー不足で使用不可になってしまったことはただの一度もありません。
ちなみにケースの充電頻度は3・4日に1回程度。
長時間の移動にも耐えられますし、これだけ長持ちすれば十分満足できるバッテリーです。
あとはケース前面のランプでバッテリー残量が確認できるところも魅力。
写真のように5段階のうちどれだけ残っているのか一目でわかるので、そこもありがたいですね。
操作ボタンが固い

ただ全く不満がないかと聞かれればそういうわけではなく、そのうちの一つが操作ボタンの固さ。
再生/一時停止、音量調節など、基本的な操作は一通りイヤホンに搭載されているボタンで操作可能でそこは満足しているのですが、そのボタン自体がちょっと固い…。
特に曲をスキップするには2回、巻き戻すには3回ボタンを押す必要があるのですが、購入から半年経った今でも、誤操作してしまうことが少なくありません。
音途切れ・遅延は課題

もう一つ不満を感じるのが音の途切れと遅延です。
例えば人混みの中や電波が多く飛び交っている場所で使用していると、たまに左側のイヤホンの接続が切れてしまう時があります。
接続ボタンを押し直せばすぐ繋がるのですが…。
またiPhoneでYouTubeを視聴する際、1秒ほど音が遅延しまうのでそこも残念な点。
他のアプリやPCで視聴する際には問題ないようです。
ただこの音の途切れと遅延は多くの他社製品でも同様に問題視されていることです。
ハイエンドメーカーからは既に改善された商品が出回っていますが、これくらいの価格帯だと現在の技術ではまだ難しいのでしょう。
他に候補に挙げた完全ワイヤレスイヤホン
「SoundSport Free wireless headphones」のレビューは以上になりますが、ここからは購入を迷った他社製品の候補を挙げていきます。
どの完全ワイヤレスイヤホンを購入しようか迷っている人の参考になれば幸いです。
ANKER:Zolo Liberty +

まずBoseを除けば最有力候補だったのがこの「Zolo Liberty +」。
モバイルバッテリーなどでお馴染みのANKERから発売されている完全ワイヤレスイヤホンです。
価格はおよそ15,000円ほどで、Boseと比べればかなりリーズナブル。
しかしその価格を抜いても十分ハイスペックで、結局最後の最後までどちらを買おうか悩んでいました。
ちなみにこの製品には無印版の「Zolo Liberty」もあり、価格は8,000円程度。
個人的には現在発売されている完全ワイヤレスイヤホンの中で一番コスパが高いのではないかと思っています。
音質も「+」とほとんど変わらず、多くのガジェット好きは「+」より無印版の方が良いと言うのですが、僕は「+」のみに対応している専用アプリのイコライザーが魅力的だったので、「+」と迷っていました。
ただし結局は音質を優先してBoseを購入したというわけです。
Apple:AirPods

街中で最も見かけることが多い「AirPods」も一応有力候補の一つでした。
ただ音質はAppleらしいフラットサウンドで、人によりますが少なくとも僕の好みではありません。
それにも関わらずこのAirPodsが候補に挙がった理由はやはり機能面。
さすがApple製品なだけあってiPhoneなどとは抜群に相性が良く、そこは大きな魅力でした。
最終的に選ばなかった理由はもちろん音質が好みではないということもあったのですが、それ以上にネックになったのがデザイン…。
少しくらい離れたところからでもはっきりAirPodsだとわかる外見はある意味ステータスなのでしょうが、率直な意見を言うと、僕の目にはやはり“うどん”にしか見えません(笑)
それに「最も普及している完全ワイヤレスイヤホン」というところも変にミーハー感があると思ったので、やむなく落選することになりました。
SONY:WF-1000X

そしてもう一つ候補だったのがSONYの「WF-1000X」です。
こちらも人気機種の一つですよね。
全体的なスペックも申し分ないですし、デザインもかっこいい。
価格もBoseの2/3程度で、何よりノイズキャンセリング機能が魅力的でした。
しかしそれでもBoseに劣った理由はシンプルに音質。
WF-1000Xもフラット気味の音だったのですが、何度も言うように僕はそれがあまり好きではなく、これならばまだ「Zolo Liberty +」を選びます。
バッテリー持ちが本体1.5時間、ケース3時間というのも少し物足りないと感じました。
完全ワイヤレスでこの音質に驚きを隠せない
Bose初の完全ワイヤレスイヤホンである「SoundSport Free wireless headphones」のレビュー、そして他に迷った候補についてはこんな感じでした。
最近は1万円以下で十分使用できる完全ワイヤレスイヤホンもかなりの数出回っていますし、その中で約3万円もするBoseは確かに高価な部類に入りますが、買って後悔したことは一度もありません。
音質をとことん追求すればまだまだコード有りのイヤホンやヘッドホンが優れているのでしょうが、それでも完全ワイヤレスのストレスフリーの中、この重低音を感じられることには驚きを隠せないです。
しかし完全ワイヤレスイヤホン市場はまだまだ発展途上。
近いうちにもっと優れた機能・音質の商品が出てくると思いますが、それまではこのBoseで音楽を楽しみたいと思います。