僕は普段名古屋の伏見で仕事をしていることが多いのですが、嬉しいことに伏見エリアには素敵なバーがたくさんあります。
オフィス街でバーの需要が高いということもあるのだと思いますが、ともかく「もうこの辺りのバーには行き飽きたよ」なんてことにはならないでしょう。
そして今回紹介するのは「BAR BARNS(バー・バーンズ)」というお店。
間違いなく名古屋を代表する名店の一つです。
伏見駅から徒歩3分の場所にある「BAR BARNS」

今回お邪魔したBAR BARNSさん。
タイトルにもある通りですが、県外にまで名前が知られている大人気店です。
少なくとも僕が知っている中で最も有名なバーはここに他なりません。
伏見駅から歩いて3分くらいで看板が見え、そこにある通路から地下1階に。
実は僕が普段仕事をしているレンタルオフィスのすぐ近くにあるのですが、先に言っておくと、評判に負けず非の打ち所がありませんでした。

何枚かの扉を潜って店内に入ると、まず目に入るのはカウンターと奥の棚に並んだ数え切れないほどの酒ビン。
これぞまさにオーセンティックバーという雰囲気ですが、ここまで豊富な種類のお酒を揃えているお店はそうないでしょう。
席数はカウンターが10席に4人がけのボックス席が3席。
広すぎず、狭すぎず、一人でも複数人でもちょうど良い空間だと思います。
デュワーズ ホワイトラベルのソーダ割り

この日最初に注文したのはデュワーズ ホワイトラベルのソーダ割り。
スコッチの中でも定番中の定番。
日本でも最も親しまれているウイスキーの一種です。
僕は最初の一杯はソーダ割りを頼むことがほとんどですが、毎回楽しみにしているのがどんなグラスで出てくるのか。
BARNSさんはカットデザインが素敵な少し大きめのグラスです。
肝心の味は、深い。
もともとホワイトラベルはすごくシャープですっきりしていますが、作る人にとってはそのすっきりさが際立っていたり、少し丸みを帯びて甘みが出たりします。
今回のものは中間くらい。
甘みと深みが感じられますが、炭酸もしっかり感じられてすっきりさもある。
芳醇とも言えるかもしれません。
完熟ライムのジントニック

2杯目はまだすっきりしたものが飲みたかった、かつ勉強させていただきたいという思いもあり、ジントニック。
これも定番のカクテルですが、それだけに各店の個性が現れやすいです。
グラスはソーダ割りと同じもの。
ただ目を引いたのはライムの色ですね。
スマホの無音カメラで撮影したため、低画質な写真で申し訳ないのですが、本来ジントニックは甘いライムジュースを使うことに対して、このように生のライムを使うお店もたくさんあります。
なのでそれ自体は特別珍しくもないものの、驚いたことにこのライムは黄色い…。
一瞬だけ「もしかしてレモンと間違えた?」なんて無粋な考えがよぎってしまったのですが、もちろんそんなことはありません。
親切に解説をしてくれたスタッフさんの話によると、なんでもこのジントニックに使用している和歌山県産の完熟ライムは熟れるとこのように黄色くなるんだそうです。
はい、知りませんでした。
ベースとなるジンを何にするか尋ねてくれたのですが、おすすめに従ってタンカレー No.10。
完熟ライムのためか、酸味控えめで甘さが強いです。
シロップを入れていると言われれば信じてしまうほどに。
しかしジントニックらしい爽やかさもあり、ライムジュースの甘さとフレッシュライムの清涼感の良いとこどりという味わい。
完熟ライムが手に入ったらぜひ真似してみたいところです。
橙のギムレット

元上司からBARNSさんのフレッシュフルーツカクテルは本当に美味しいと聞いていたので、3杯目はそれを頼むことに。
今回の本命です。
何があるのか尋ねてみると、キウイやグレープフルーツといった定番の柑橘系を始め、ちょっとした変わり種まで多種多様。
正直決め切れなかったのでおすすめを聞いてみると、そのスタッフさんは橙を勧めてくれました。
「橙色」のイメージが強いと思いますが、鏡餅の上に鎮座している小さいオレンジみたいなあいつです。
そうして出てきたものが写真のもの。
照明が暗く申し訳ありませんが、珍しい磁器のグラスに入れて提供していただきました。
職人さんが一脚ずつ手描きで模様を入れていて、光を当てると半透明に透けるほどの薄さ。
レシピはギムレットをベースにしているそうで、ようはライムの代わりに橙を使っているということですね。
ジンはジントニックの時と同じくタンカレー。
あとは独特な風味を持つ和三盆(わさんぼん)という粉砂糖を入れているとのことでした。
和三盆は僕もよく使いますが、非常にカクテルに馴染みやすいのでおすすめです。
ちなみに橙はビターオレンジとも呼ばれていますが、その名の通り若干の苦味を含みます。
フレークの量が少なめだったのでそれについても聞いてみると、グラスの薄さを考慮し、橙の香りを際立たせるためにそうしたシェイクをしているんだとか。
レシピによって作り方を変えるのは一般的だと思いますが、グラスのことまで考えているとなると、つくづくこのお店のこだわりの強さが伺えます。
スカイダイビング

最後に注文したスカイダイビング。
スタンダードなレシピではラム・ブルーキュラソー・ライムを使いますが、ここでも完熟ライムを使ってくれました。
そして半透明のスリムで美しいグラスはこちらも磁器。
写真を撮ろうとすると、わざわざ上から照らしてくれました。
至れり尽くせりで申し訳ありません。
ラムベースでもともと甘いカクテルですが、これも完熟ライムを使っているためかスタンダードよりさらに甘め。
ただ橙のギムレットとは違ってフレークも多めだったので、それによる飲みやすさもありました。
どんなレシピ・味にしろ、必ず“飲みやすいカクテル”を提供してくれることから本当に素晴らしい技術をお持ちだと痛感させられます。
知名度の高さも納得
恐らく名古屋で最も知名度が高いであろうBARNSさん。
お酒の味や種類はもちろんですが、サービス面の高さもそれに値するお店だと思います。
一応ホームページも覗いていたところ、思った通りかなりこだわりが強そうですね。
それだけに、ひょっとするとバー初心者は少しプレッシャーを感じるかもしれませんが、スタッフの皆さんは本当に終始丁寧に接してくれたので、一人でもじっくり楽しめます。
ただ人気店なだけに予約はほぼ必須。
僕はかなり早い時間にお邪魔したのでスタッフさんともゆっくりお話しすることができましたが、オフィス街であるため平日でも混雑していることが珍しくないので、訪れる際は少人数でも事前に問い合わせておくことをおすすめします。
それでは今回はこの辺りで。
ごちそうさまでした。
住所 | 愛知県名古屋市中区栄2-3-32 アマノビルB1 |
アクセス | 伏見駅4番出口から徒歩3分 |
営業時間 | 月〜土(水曜日を除く):18:00〜26:00 水・日・祝日:18:00〜24:00 不定休 |
電話番号 | 052-203-1114 |
席数 | カウンター:10席 ボックス:3席 |
チャージ | 1,300円(オードブル+ナッツ類付) |